鹿の角が生え替わる季節になりました。
鹿の頭に付いている白く丸いもの(菊座)が、角を切った状態です。
Before
3月頃にこの部分がポロリンと取れるのです。
下の鹿は、すでに取れて黒くなっています。取れた後に少し血がにじんでいる子もいますが大丈夫です。
After
鹿の角は落角後、新しく生えてきます。成長中の角は血管が通っていて先も丸く毛が生えています。8月に掛けて急激に大きくなり、血流に乗ってカルシウムが沈殿して8月中旬から10月頃に完成します。発情期にこの角を使ってメスにアピールしたり、オス同士角を突き合わせ争います。その後次の年の3月頃に自然と落下します。
このように、鹿の角は切らなくても毎年自然と落ちて新しい角が生えてくるのです。
「切らずに自然と落ちるのを待っていれば良いのでは・・・」とよく言われますが、遊びに来た多くの方が角でケガをされないように切っています。特に発情期はオスジカが攻撃的になるので危険です。毎年切っても生えてくるので、「1度切ったら生えてこないと助かるのにな・・・」なんて思うこともあります。
奈良公園に遊びに来た時には、オスジカの頭を見てみて下さい。落ちていたりまだ付いていたり、片方だけ落ちていたり・・・鹿それぞれでおもしろいですよ♪