今年も「鹿の角きり」行事を開催いたします。
毎年沢山の人で賑わうこの行事は、発情期を迎えた雄鹿によって
町民が危害を受けたり、鹿がお互いに突き合って死傷するのを防ぐため
江戸時代初期の貫文11年(1671)に始まった伝統行事です。
当時の角きりは町の所々で行われていましたが、昭和4年より、現在の
角きり場で行われています。
人と鹿との共存の中で生まれた歴史をぜひ一度、ご覧下さい!
今日は、9時丁度に雨がシトシト降ってきたので、ちょっと心配しましたが
すぐに止んで良かったです。
ホルンを吹く前からすでに集まっている鹿の中に、こんなに角が完成した鹿がいました。
皮がめくれてきてちょっとボロボロに見えます。
ご褒美にドングリを与えます。
このドングリは、全国の方が拾ってくださったドングリです。
皆ボリボリ食べていました。ありがとうございます。
今日と29日は、鹿寄せの後に
「飛火野で自然の宝物を探そう!」~自然の中の宝探しはおもしろいよ~
が奈良市観光協会様によって開催されます。この機会に、ぜひ皆さん次回ご参加下さい♪
■日 程:8/22(土)・8/29(土)
■実施時間:9時45分(鹿寄せ終了後)~11時30分
■参 加 費:小学生お一人300円 但し園児は保護者(無料)同伴でお願いします。
※手作りのおもちゃ付
■行 程:飛火野 ~ 春日大社参道 ~ 鹿苑
目からウロコの鹿のお話しや、飛火野での自然体験!
お子さんの夏休みの宿題にもなるかも♪ぜひご家族連れでご参加ください(*^^*)
予約不要です。
雄鹿の角が完成し始めました。
奈良公園に遊びに来られる観光客の方がケガをしないように
角が完成した雄鹿から捕獲して、角を切ります。
鹿の前などに人がいなくなるまで見つからない所で様子を見ます。
気づかれないように後からプスリ。
鹿は一瞬ビックリしたものの、何も無かった様に記念撮影に参加。
スヤスヤ眠ってしまいました。
でも、薬の効き具合によっては急に動くことがあるので、十分気をつけて横にします。
トラックに乗せて鹿苑に連れて帰ります。
※捕獲作業中は危険ですので近づかないようにお願いします。
鹿苑では、体重などを計った後に角を切ります。
新人君が先輩に切り方を教わります。
角を切られた鹿達は、この後一晩を鹿苑ですごして、
明日の朝には奈良公園に帰っていきます。
これから11月にかけて鹿達の恋の季節です。
雄鹿は雌鹿を手に入れるために大変気が荒くなりますので
絶対に近づかないで下さい。
また、角が切られていても頭突きをしてきたりして危ないので近づかないで下さいね。
本日17日、新関西国際空港株式会社様から無償でいただいているサイレージが、
伊丹空港から、鹿苑に30個到着しました。
運送は、お申し出により丸嶋運送株式会社様が無償で行って下さいました。
朝から伊丹でサイレージを積んできて下さいます。
一つ一つ積むのにはとても時間がかかります。
本当にありがとうございます。
運転手さんが一緒に手伝ってくださいます。
サイレージ1つ約200㎏あるので降ろすのも一苦労です。
一旦鹿苑の前に降ろしてから鹿苑に運びます。
いただいたサイレージは鹿苑に保護収容されている鹿たちに与えさせてもらいます。
鹿達は大喜びです。
新関西国際空港株式会社様、丸嶋運送株式会社様本当にありがとうございます。
奈良の鹿愛護会では、年に一度の「頭数調査」とは別に、
毎月1回、奈良公園内の鹿の頭数を数える 「ポイント調査」を行っています。
ポイント調査はポイント別生息数調査の略で、
愛護会職員と「鹿サポーターズクラブ」の会員の皆様で行っています。
エリアごとに分かれ、地図をマス目状に区切り、歩いて数えます。
今回は若草山コースの写真です。山頂の鹿達ものんびりしていました。
遠い所にいる鹿も見落とさないようにしっかり見ます。
この写真に鹿が5頭いるのがわかりますか?
もう少し下に親子2頭。
可愛い子鹿ちゃんが確認できますね♪ 頭カキカキ☆
若草山山麓の麓の頭数も若草山コースの範囲です。
近づき過ぎると逃げてしまうし、遠すぎても確認しづらいので難しいです。
1頭逃げると周りの鹿全部が警戒してしまいます。
動かないうちにササッと数えます。
何かもらえるかもしれないと思って近づく鹿さん。
お土産屋さんがバケツにお水を入れてくれています。
休憩中☆
山麓のお土産屋さんではこんな姿を見る事が出来ます。
雨の日には数頭屋根の下にいたりします。
こちらではお客さんの為の玄関マットが、まるで鹿の為に敷いてあるようになってます。
鹿的に「良いところを発見!」特等席ですね。
若草山コースはこれで終了!
頭数を数える作業ですが、それだけでなく、
ケガをしている鹿や体調が悪い鹿がいないかなど、パトロールも兼ねています。
「鹿苑」の前には、自動販売機が設置されています。
自動販売機の横にペットボトルと缶の回収BOXを置いているのですが、
朝来ると、良くこのような光景になっていてとてもガッカリすることがあります。
休日や、その次の日にはこのようになっていることが多いです。
BOXには、「ペットボトルと缶のみ。鹿がゴミを食べてしまうのでゴミを捨てないで」
とイラストと絵で表示しているのですが、ゴミが捨てられてしまいます。
置いたゴミはどうなるでしょう。ここはどのような場所でしょうか。
どんな場所でもこのようなゴミの捨て方はいけません。
ここは野生の鹿の生息地で、鹿が間違ってゴミを食べてしまうのです。
写真の下のプラスチックは鹿が噛んだ跡があります。
ここにはもうありませんが、鹿のお腹に入ってしまったゴミもあるかもしれません。
鹿の胃の中からは、このようなビニール袋などのゴミの塊が出てくる事があります。
回収BOXの上にさげている
【どうして奈良公園にはゴミ箱がないのでしょうか】というクイズ
鹿苑の周りだけでは無く、公園内にもお菓子やお弁当のゴミが散乱していることがあります。このような光景を見ると、まだまだ広報が足りず、力不足を感じます。
人間の捨てたゴミで苦しむ鹿が少しでも減るように私達職員はもっと頑張らなくてはいけません。
これを読んでいただいた方にはぜひ、【鹿が間違って食べてしまうので、ゴミは捨てないで】【最悪の場合死んでしまうんだよ】と周りの方に伝えて頂けると嬉しいです。
皆さんと一緒に奈良公園・「奈良のシカ」を守っていきたいです。