冬は鹿苑の整備や翌年度の準備などを行います。
今日は、牧草柵に堆肥をいれました。
牧草柵は、普段生草を食べることが出来ない鹿苑の鹿達に
草が伸びたら食べさせてあげます。
愛護会では鹿苑の鹿達の糞を半年かけて堆肥にしています。
堆肥を積んで牧草柵へ運びます。
奈良の鹿愛護会の会員様として
いつもお世話になっている鹿写真家の石井陽子さんの写真集が
発売になりました。
【石井 陽子さんプロフィール】
山口県生まれ。神奈川県在住。
レンズ越しに見える世界に魅せられて、国内外を旅して動物を撮影している。
2011年3月より、奈良、宮島などで人の街に棲み、
人間たちの決めた境界線を軽やかに越えて街を闊歩している鹿たちを捉えたシリーズを開始。
とっても可愛らしい鹿たちの姿が満載の写真集です!
とぼけた表情や、まどろんでいる姿に癒やされること間違いなし!
全国の書店や、Amazonでも注文できるそうです。ぜひチェックしてみてください。
また、銀座と大阪のNicon Salonで写真展も開催されますので
あわせてご案内します。
【石井陽子写真展】
『境界線を越えて』
鹿は、自然界のあらゆる動物と同じように、腹を満たし、糞をし、子供を産み育てる。しかし、多くの野生動物と異なるのは、奈良や宮島では鹿が人の街に棲んでいることだ。
奈良公園の鹿は春日大社の「神鹿」との謂れから大切にされ、特別天然記念物として保護されている。宮島でも、かつて鹿は 「ご神使」 として大切に扱われていたという。今も、奈良と宮島で鹿は観光客のアイドルだ。しかし、そのほかの場所では、鹿は農作物や木々を食べる害獣とみなされている。そのため、多くの地方自治体が鹿の頭数管理を実施している。2012年には全国で年間約20万頭近くが狩猟で捕えられたほか、27万頭以上の鹿が「駆除」された。
人の決めた境界線の中では、鹿をペットのように扱い、その外では害獣として駆除するのは人間たちの都合だ。だが、当の鹿たちは人間たちが引いた境界線を軽やかに越えて、街を闊歩している。そんな自由な姿を撮りながら、人が消えた街を鹿たちが占拠する日を夢想する。
銀座Nicon Salon 2016年1月5日(火)~19日(火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
大阪Nicon Salon 2016年2月4日(木)~10日(水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休、入場無料
奈良公園(周辺含む)の鹿の交通事故は毎年約150件、
そのうち死亡してしまう鹿は約100頭もいます。
この数は、当会に通報があった数なので、実際はもっとあると思われます。
交通事故の通報のほとんどは、事故を目撃した地元の方からの通報で、
実際に事故を起こした方からの通報は残念ながらほとんどありません。
「少し当たっただけだから大丈夫」「走って行ったから大丈夫だと思う」
そうではありません。
轢かれてビックリした鹿は足が1本折れていても走りますし、外傷はなくても体の中に衝撃を受けている場合もあります。
道路から離れた所で亡くなっている鹿もいます。
突然飛び出して来るので除けきれず当たってしまうこともあるかもしれません。
しかし、「大丈夫だ」とほっとかずに、愛護会にご連絡ください。
奈良の鹿愛護会では24時間体勢で交通事故などの対応を行っています。
11月末から毎日のように、又、ひどい日では1日に何件も交通事故が発生しています。
下記のことに十分注意して、奈良公園(周辺含む)を走行していただきますようお願い致します。
① 奈良公園は鹿の生息地です。
鹿がいつ飛び出して来ても止まれる速度で走行してください。
② 道路付近で鹿せんべいを与えないで下さい。
③ 1頭だけでなく、数頭横断することがあります。周りを良く見て走行してください。
④ 秋・冬の鹿の毛色は夜になると見えづらいので、十分注意して下さい。
【交通事故連絡先】
奈良の鹿愛護会 0742-22-2388
奈良県警察署 0742-20-0110
横から鹿が飛び出して来るかもしれません!
ゆったりとした気持ちで運転して下さい。